【Cohana10年の歩み Vol.2】地域産業と職人の技

10周年記念企画の第2弾として、今回は「Cohanaの道具ができるまで」と、全国の職人さんたちと歩んできた10年の歴史を振り返りたいと思います。

 

Cohanaのブランド名は、日本神話の女神「木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)」に由来しています。桜の花が咲くように美しく、日本の伝統美を感じていただける道具を作りたい、そんな想いからスタートしました。

■ 職人とのパートナーシップから生まれた、試行錯誤の結晶

 

Cohanaの道具は、日本各地で受け継がれてきた工芸や地域産業の技術から生まれています。

 

伝統的な道具が持つ機能や魅力を大切にしながら、現代のインテリアやハンドメイドシーンに馴染む色合いやデザインへと再構築する過程は、いつも試行錯誤の連続でした。


ひとつの道具が完成するまでには、職人さんとの細やかな対話を重ねながら、細部にまでこだわり、何度も改良を加えていきます。

たとえば、焼き物に仕込んだマグネットの磁力をしっかりと届かせるため、焼く前の繊細な土の状態で極限まで薄く削り出す試み。専用の道具(治具)を微調整し、職人さんは長年の感覚だけを頼りに何度も試作を重ねてくれました。

また別の商品では、削り出した木にパーツをはめ込む際に生じるわずかな隙間も見逃さず、木粉を用いてはじめから隙間などなかったかのように美しく埋めて仕立てる手業もありました。その妥協のない仕上がりを初めて目にしたとき、職人さんの技術の高さと美しさに深く感銘を受けたのを覚えています。

 

従来の作り方では難しいアイデアであっても、全国の職人さんたちが長年の経験と技術、そして何より「良いものを作りたい」という情熱をもって、妥協なく向き合ってくださいました。

 

岐阜県関市に受け継がれる刃物づくりの技術を基にして生まれた、手のひらにすっぽり収まる愛らしい小ばさみ

岩手県の南部鉄器ならではの重厚感と、Cohanaの基本色を楽しめる文ちん

兵庫県淡路島の瓦の独特な質感と、土の温もりが感じられる愛らしい針やすめ 

Cohanaの道具は、職人さんの手によってひとつひとつ丁寧に仕上げられています。一度にたくさん作ることが難しい手仕事のため、普段お届けできる数には限りがあります。だからこそ限定コレクションでは、普段以上に特別な素材や技法を取り入れた、一期一会の道具をお仕立てすることもあります。

 

日本の四季を感じさせる色彩や、細部にまで宿る職人のこだわり。

そのひとつひとつを大切にしながら、私たちはこれからも、日本が誇る手仕事を未来へとつなぎ、みなさまの日々に小さなときめきと温もりを届ける道具を作り続けてまいります。

次回は、この10年間で皆さまからいただいたお声とともに、「Cohanaのある暮らし」を振り返ります。どうぞお楽しみに。